電気電子情報工学科近況について

学科長　井原　俊夫　

　学科の近況をお知らせします。２００９年度４月時点での学科・大学院の入学者数は、学部９２名、大学院博士前期課程９名、博士後期課程２名となっています。また、人事関係では、４月１日付で、ロボティクス分野が専門の山崎洋一先生が助教として新任、遠藤隆久先生が助手として新任されています。なお、これまで長く学科の実験教育に力を尽くしていただいた助手の須藤　晃先生は３月末で定年退職されました。

　２００９年度は、工学部としてコース制入試による初めての入学者を迎えました。組織的には従来の六学科制を維持しており、当学科には、電気・電子コース、ロボットコース制御専攻、数理コース電気専攻の入学試験を経て入学した学生が所属し、各コース・専攻のカリキュラムに沿って教育が始まりました。コース横断科目とコース独自の科目が組み合わされたカリキュラムとなっており、上級年次に進むにつれてコース色が強まることになります。

　電気・電子コースは従来の電気電子情報工学科の教育内容を受け継ぎ、幅広い産業分野で活躍できる人材育成を引き続き行います。ロボットコースは機械工学科と協力して教育するコースであり、ロボット技術が機械的要素と電気電子情報的要素の両面を有することに対応してシステム専攻と制御専攻を設けています。入学者一人一人に４年間１台のロボット（写真参照）を貸与し、実践的な学びを支援します。また、数理コース・電気専攻は中学・高校の数学教員免状の取得に配慮したコースであり、数理系の科目を中心に学ぶとともに、その応用例として電気電子情報工学についても基礎的内容を学ぶことができるコースになっています。数理系に関する教育は基礎・教養教室の数学担当教員が中心となり担当しています。コース制の実施に伴うカリキュラム・時間割の複雑化や、コース制対応で細かい検討事項が浮かび上がることもありますが、新しく始めたコース制による入試・教育の成果が挙がることを願っています。

燦葉会電気･電子工学部会会報 No.31
目次　さんよう５５号より　今年度の抱負　電気電子情報工学科近況について　電気・電子工学部会　総会報告　　ホームページだより　電気電子情報工学科　銭研究室紹介　年会費納入のお礼とお願い　２００９年度総会開催のご案内
　会報別刷りより　２００９年度活動方針について　２００８年度　各種表彰受賞者　２００８年度卒業生幹事・評議員　部会選出代議員交替　編集後記